
5) 予想故障モード (a) この部品はどんなふうに故障するのか。 (b) その意図した機能、要求機能に対してその部品に潜在的に起る可能性のある故障モードを列挙する。 (c) 複数個の故障モードが想定されるときは、別々に列挙する。 (d) FMEAにとって故障モードの設定は、非常に重要であるが、その内容は解析対象のレベルによって違ってくる。
(e) 部品を対象とするときは、破損・焼付・ゆるみ・変形等による。 また上位レベルでは内燃機関を一例にすれば、出力不足・出力の劣化などがある。 6) 想定原因 (a) こんなふうに故障を起こさせるものは何か。 (b) どんな理由または原因がこの部品の機能の達成を不能にしたのかどうかなど、想定された故障モードをひき起す最も確からしい原因を列挙する。とり上げた故障モードを起しそうな想定原因を記述する。 (c) 一つの故障モードに対して、2つ以上の原因が考えられることもあるので全部列挙する。これらはFMEAの解析結果を基に設計を再検討する場合に役立つ。 7) 発生頻度、厳しさ、検出の難易 (a) 付表「FMEA 危険優先数(RPN)の格付基準」に基いて点数を書く。 1,3,5,8,10の5段階の格付になっている。 8) 危険優先数(RPN)
(a) Risk Priority Number の略 発生頻度×厳しさ×検出の難易の積で表わす。 (b) RPNの大きいものから勧告是正処置をしていく。但し厳しさが8点、10点と高い場合は、RPNの大小にかかわらず勧告是正処置を行なう。 9) 勧告是正処置 (a) この故障モードを防止するためにとられる対策、手段、方法など、つまり、故障モードの発生を防止する方法、またはサブシステム、システムヘの影響を軽減するか、または防止する方法(是正処置)などを列挙する。 (b) これらは、信頼性上の問題点を可能な限り摘出し、いかに解決すべきかを検討するので、設計変更を勧告することが多い。 これは設計審査を実施する場合に検討の対象になる。 (C) 勧告是正を要請する担当部門としては設計・テスト部門、製造部門、技術サー
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