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4. 認定事業場の品質保証 われわれは、自社の商品について品質が所定の水準にあることを使用者に保証していかなければならないが、品質保証とは、JISZ8101−1981によると「消費者の要求する品質が、十分に満たされていることを保証するために生産者が行う体系的活動」と定義されている。要約していえば「使用者が安心して満足して貰うことが出来、それを使ったときに十分に安心感・満足感をもち、しかも長い間使うことができるような品質であることを使用者に保証することである。」しかし実際にはこのことについてたとえば?検査を厳しくやる。?不良品を無料で交換する。?ある期間無償で修理する。というようなことを行ってもそれだけでは品質保証しているとはいえない。不良品をつくらない品質保証のしくみを確立しフォローすることが大事である。ここに品質保証が必要になってくる。 使用者に「満足していただける品質」には、つぎの三つの内容が含まれている。 ? 企画・設計の品質 製品の仕様、性能などメーカから見れば、これなら使用者が買ってくれるだろうと考えてつくりこむ品質で、「ねらいの品質」ともいう。 ? 製造の品質 設計品質をねらって製造した同じ種類の製品でも製造の段階で品質がばらつく、そのバラツキの度合を製造の品質という。これを「できばえの品質」ともいう。 ? サービスの品質 製品が故障したり、不具合になったとき、どんなアフターサービスが受けられるようになっているのかの度合をサービスの品質という。また「営業の品質」ともいう。 このように考えると品質保証は、苦々認定事業場では、特に船舶安全法に定める「船舶の堪航性と人命の安全を確保する」ことが基本要件になっているので、この品質保証は一般商品よりも更に一段と重要性と確実性を要求されることになってくる。 安心して使ってもらうためには、その商品が優れた品質であるという今までの実績があるか、またはそのメーカはいつも信用のおける製品を市場に出してきているかということが必要で、すなわち長い年月をかけた商品やメーカに対する信頼感が非常に大切だといえる。 使ったときに満足感をもつということは、使用上での不良や故障がないことは勿論、使用者が期待したとおりの性能(はたらき)を発揮するものでなければならない。また長い間使えるということは、世間で妥当と考えられる期間、性能が維持されるだけの十分な耐久性があり、めったに故障しないことが必要条件となる。若し故障したとしても、そのときは迅速に確実な修理ができるアフターサービス体制がなくてはならない。 前ページ 目次へ 次ページ
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