日本財団 図書館


 

5.2 機関分析システムの概念検討

ここでは、「燃焼状態の把握分析」「ピストン・シリンダライナ摺動部の状態把握分析」「クランク軸等回転部分の状態把握分析」に特定した場合の各分析システムの分析対象部位、診断内容、そのために必要と推定される計測センサによって機関分析システムの概要を以下に示す。

5.2.1 燃焼状態の把握分析

(1)「燃焼状態の把握分析」システム概念筒内圧センサを中心に、ディーゼル機関のシリンダ内圧力、燃料噴射圧力、燃料噴射タイミングを船上にてオンライン計測し、燃焼に係わる異常または異常の前兆を予知できる燃焼状態の把握分析システムとする。

(2)分析対象部位と診断内容

燃焼状態の把握は、主として燃料油を燃焼させる燃料噴射系の状態、燃焼空気を供給する給気系の状態、燃焼後の排気ガスを排出する排気系の状態によって左右されることから、分析対象部位と診断内容は表5−2−1のとおりとする。

 

表5−2−1−1対象部位と診断内容

 

084-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION