
3.2.4 完成・検査
シナリオ
■製品の完成を目前にして、舶用機器メーカは船級協会に対してインターネットを介して陸上試運転の実施と検査立会依頼を行う。検査要領はメディアに対応したEDI伝送によって、船級協会に送られる。
■同情報は、これもインターネットを介して、船主・造船会社にも同時発信される。
■船級協会、船主、造船会社は、日程調整の上、陸上試運転の日時を舶用機器メーカに通知する。
■検査立会日、船級協会の検査員が立会う中、陸上試運転が実施される、その模様が映像および音声として船主ならびに造船会社に伝送される。船主・造船会社は、自社にいながらパソコンを使って、自分たちの要求検査項目を舶用機器メーカに随時連絡する。
■検査項目並びにその結果は、検査立会開始から一貫してデータ化され、船主ならびに造船会社の要求項目も自動的に反映されている。
検査立会完了後、直ちに検査報告書が、蓄積された検査項目と結果データを基に作成され、映像の一部は、その検査報告書に写真(イメージデータ)として組み込まれている。船主ならびに造船会社は、検査報告書をメディアに対応したEDI伝送によって瞬時に受け取り、問題がない場合にはその場で電子承認を行う。

業務効果
■自主検査、船級による立会検査以外にも船主、造船会社から求められ実施していた立会検査を、船主・造船会社に映像と音を伝送することにより、船級協会の検査立会との一本化が図れる。
■船主・造船会社は、検査立会中随時検査項目の追加指示が可能で、実質的に自己の立会と同じ状況で船級による検査立会に参加できる。
■検査中のデータ入力により、検査完了後直ちに検査報告書が作成できる。
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