
(3)ISO9000への対応
図面の履歴管理など、ISO9000の必要要件をシステム的に管理したことで、監査の受容がスムースに行えた。
3.1.2 高度情報化のための協業・分業化の推進(可能性の追求)
我が国の舶用工業が国際競争力を保持・向上させるためには、高機能・高品質・適正価格の機器・製品を開発・製造し続ける必要がある。さらに高度情報化にも対応し、営業力・サービス力を強化していくことは、システム化の推進や生産設備の充実だけでなく、先端技術に対応可能な技術者・研究者の確保・育成、さらにはより低価格な部品の調達や物流コストの削減などを必要とし、一企業だけで取組むことは容易なことではない。
一方、情報の共有化の進展は、企業間の垣根を取り払い、より効率の良い経営形態を模索する動きにつながる可能性が高い。同業種あるいは異業種間での協業・分業、エキスパート企業の創出、新分野への事業拡大の可能性等、現段階では想定できない新しい動きが、個別企業にとどまらず、業界全体を巻き込む可能性が大である。
その可能性を、表3.1.2および図3.1.4にまとめた。

表3.1.2 協業・分業化とシステムイメージ
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