
2.3 舶用工業の現状とその特徴
今回の現状業務プロセスモデルの作成過程並びにアンケート調査で明らかになった舶用工業の特徴をまとめると次の通りである。
(1)舶用工業を取り巻く情報環境
舶用工業を取り巻く情報環境は、契約・受注の側面だけでも、顧客である造船会社をはじめ、船主、船級協会、官公庁と多岐にわたり、これに調達や運用支援の側面も考慮すると、さらに大きな広がりを見せる。
舶用工業の高度情報化を促進する上では、これら舶用工業を取り巻く情報環境を充分に認識し、情報の双方向の伝達を容易にするに最適なネットワークと標準情報交換規約(プロトコル)の選定を行う必要がある。
以下に舶用工業と関連産業における、契約、生産調達、検査、運用支援の観点から整理する(図2.3.1)。

図2.3.1 舶用工業を取り巻く情報環境=産業関連図
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