
参考 造船・舶用工業高度情報化推進委員会における検討状況
−舶用工業の高度情報化に向けたグランドテザイン−
運輸省に設置した「造船・舶用工業高度情報化推進委員会(委員長=小山健夫東京大学教授)」においては、造船業界及び舶用工業界での情報化に向けた取り組みを全般的に把握・調整するとともに、造船・舶用工業全体の高度情報化のための基本構想(グランドデザイン)について検討しており、以下で、同委員会に提出された舶用工業のグランドデザイン(案)を提示する。
なお、本グランドデザイン(案)は、今後の委員会での検討により変更されうるものである。
【第1回追船・舶用工業高度情報化推進委員会(平成8年8月20日)資料1より抜粋】
資料1
1997年4月16目
追船 舶用工業高度情報化研究の推進方策について(案)
1.造船・舶用工業の高度情報化の背景
長期的な円高の進行、国際競争の激化等我が国造船・舶用工業を取り巻く環境が近年急速に悪化している状況を踏まえ、本年7月に造船・舶用工業の中長期的な課題とその対策に関する海運造船合理化審議会意見書「今後の造船及び舶用工業のあり方」が取りまとめられた。
同意見書によれば、我が国造船・舶名工業が今後とも魅力ある産業として、我が国経済社会・地域経済・雇用機会の提供等に貢献し続けるためには、高度情報化を軸とする産業の高度化のための諸施策の実施により、国際競争力を強化する必要があると指摘されている。産業の高度情報化については、これまでも各企業、団体、業界単位で進められてきたものの、同意見書の中で求められている企業間、産業間の業務手続きを含めた業務の高度情報化をこれまで以上に促進するためには、関係業界を含めて意見調整を図っておくことが有効であると考えられる。
このため、海上技術安全局としては、造船・舶用工業及びその関連する各業界との間の情報化を効率的かっ積極的に進めるため、今般、造船・舶用工業における高度情報化に関する現実的な目標を作成するとともに、併せてその早急な実現のため業界内・間の連携のための指針の作成、個別企業・団体・業界間の情報化活動の調整等を開始することとする。
2.造船・舶用工業高度情報化推進委員会の設置
造船・舶用工業の業務に関する情報化については、これまで基本的に各企業内の情報化及びそれによる生産性の向上に主眼が置かれ、造船業及び舶用工業でそれぞれ独自に検討が進められてきた。このため、造船業と舶用工業との間、また、それぞれの業界内の各企業の間でも情報化の
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