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第?W章 資源管理型漁業に対応する漁船等の開発

1 北海道水産業の現状と資源管理型漁業

1−1 高まる沿岸漁業のシェア
1−1−1 遠洋、沖合漁業の縮小と沿岸漁業のシェアの高まり
【1】漁業部門別生産量
漁業部門別の生産量の推移をみると、昭和50年代には沖合漁業か1,100千トン前後であったのに対し、沿岸漁業はその半分の600千トン前後であった。
その後、沖合漁業の生産量は徐々に減少し、昭和60年代には900千トンを切り平成6年に至っては819千トンまで減少している。一方、沿岸漁業の生産量は昭和60年代以降コンスタントに700千トン台の生産量を維持し、多少の例外はあるものの微増傾向を続け、平成6年には760千トンとなっている。
平成6年においては、生産量では依然として沖合漁業が沿岸漁業を上回っているものの、両者の差は縮小する傾向にある。
この間、遠洋漁業の生産量は、昭和62年の465千トンをピークに減少傾向にあり、平成6年には197千トンとなっている。

漁業部門別生産量の推移(属人)

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また、漁業部門別の生産量の構成比をみると、昭和50年代には沖合漁業のシェアが6割を超えていたが、その後徐々に沖合漁業のシェアは低下し昭和60年代以降は4割台となり、平成6年には46.1%となっている。
一方、沿岸漁業の生産量シェアは、昭和50年代〜昭和60年代を通じて増加傾向をたどりながらほぼ3割台で推移してきたが、平成4年以降は4割を上回り、平成6年には42.8%となっており、生産量シェアの点からも沿岸漁業が北海道漁業に果たす役割は大きくなっている。

 

 

 

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