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3−2 起重機船の今後の需要動向
先に示したように、今後の起重機船新造に関しては、現有船の更新時期に当たっての代替新造が主流となっていくことが予想される。そこで本項では、今後の起重機船需要に関し、現有の起重機船におけるスクラップ&ビルドサイクルに着目して考察することとする。

調査時点別 船齢一隻数と構成割合

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上表は、船齢に対応した隻数に関して、5年単位での隻数と構成割合を示したものである。これをみると、1990年、1993年、1996年とともに船齢21年を超えたものは、その構成割合を低めていることが分かる。さらには、船齢16年〜20年のものについても、船齢15年までの割合と比べ縮小することが読みとれる。従って、これら上もの付作業船のスクラップ時期(更新時期)は、一般に船齢16〜20年程度にあることが推定される。
また、下のグラフは調査時点別の船齢隻数を表している。これをみると、1990年、1993年のデータでは船齢16年超になると、その構成比率を急激に減じていることが分かるが、1996年時点の動きをみると下降が緩やかになっていることか読みとれる。これより、海洋土木事業者が更新時期を従来より若干延ばしていることがうかがえる。

調査時点別 船齢一隻数 グラフ

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