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図4 曲げ応力分布の推移

 

 

以上の仮定によってMが次第に大きくなるときの曲げ応力の分布は図4(b)、(c)、(d)、(e)のように推移する。最外縁の曲げ応力が降伏応力σ、に達するときの降伏曲げモーメントM、は、弾性限界となるから次式となる。

 

 

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通常構造設計を行う場合は、与えられた荷重、外力に対し、大きな変形が生じないよう、構造を構成する全ての部材の断面に生ずる応力がある限度(たとえば軟鋼の場合、下降伏応力)以下に収まるよう(1)式に基づいて設計している。このような設計法を弾性設計と呼ぶ。
一方、塑性設計とは(4)式で示すように、鋼材などの特性である延性を利用して、塑性曲げモーメントあるいは一般に最終荷重を設計の基準とする設計法である。

 

 

 

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