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ようなときには一般の要求によって設計する。
注意しなければならないのは、特設肋板において、スラミングによる応力分布は、中心線で固定、チャインで支持として近似できるのであるが、一般漁船としての要求は両端固定として実船との比較計算をしているので、補強のための設計水圧が一般要求の設計水圧より低くても、部材寸法は必ずしも小さくない。
6.3.2 船側構造
(1)船側外板
船側外板とはチャイン部又は湾曲部の上部から上甲板までの船側に取付けられる外板である。
船側外板の厚さは6.2.3に記す船側設計水圧の等分布荷重を受ける周辺固定の矩形板として、船底外板と同様に求める。したがって、船側外板の厚さtは、次の式によって計算する。

241-1.gif

船楼外板は、上甲板から船楼甲板までの船側に取付けられる外板であるが船首楼外板の厚さは、船側外板の厚さに準じる。その他の船楼の外板の厚さについては、船側外板における設計水圧Pを、0.75Pとして計算した厚さまで減じることができる。
(2)縦通肋骨
船側の骨構造は、縦通肋骨とこれを支持する特設横置肋骨を配置する構造とする。
縦通肋骨は両端固定、心距に相当する等分布荷重を受けるものとして計算する。実績に対する比較計算であるから、安全率は考えない。
縦通肋骨の心距は400mmを標準とし、断面係数Zは、次式によって計算する。

241-2.gif

(3)特設横置肋骨
縦通肋骨を支持する特設横置肋骨の心距は1.0mを標準とし、特設肋板が設けられている位置に配置する。特設横置肋骨は、両端固定、心距に相当する等分布荷重を受けるものとして計算する。安全率は考えない。したがって、断面係数Zは、次の式によって計算する。

 

 

 

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