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考えれば、速力12ノット、加速度6gまでを考えなければならないし、現在のFRP船の運航が多少控えめになっていると言っても8〜10ノット、4g程度にはほとんど毎航海出会っているようである。
6.2.2に代表的な条件に対する設計水圧を計算しているが、水圧は次のようにして算出されるので、船の使用条件に従って補強を行わなければならない・
詳細は4.3に述べているが、ここには要点だけを記しておく。
最大衝撃水圧は下式によって計算する。

240-1.gif

これは船尾における船底傾斜が5°以下の船に適用する算式であるが、荒天に遭遇するときの排水量、速力を使用して、その船として考えられる最もハードな条件に対して計算する。

240-2.gif

このP1は外板の設計に用いられる水圧であって、船底縦通肋骨のような、いわゆる、小骨の設計には1/3Plを、特設肋板のような、いわゆる、大骨には1/9P1を使用する。横構造方式においては、外板及びパネルブレーカーの設計に対してP1、肋板は小骨として1/3P1を使用する。
スラミング水圧は局部的に短時間高い水圧を受けるので、広い範囲にわたる水圧を受ける部材については等分布荷重として計算に使用する相当水圧はかなり低くなる。そのために骨部材に関しては一般の漁船として要求される部材寸法の方が大きくなる場合もかなりあるが、その

 

 

 

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