RR11基準(案)による舵軸の径は次のように定められている。
なお、舵軸にSF45以外の材料を使用するときは、次の修正係数を乗じた径とする。
Kの値は船型の相違や転舵速度によって多少の相違が出る。
図5,23
標準的転舵速度は大型艦船では舵中央から最大舵角35°まで舵輪で15秒であるが、100トン40ノット級の高速艇では35°まで7.5秒に計画している。以下の小型艇に対しては確たる標準はないが、10トン級ではさらにその半分の3〜4秒、1トン級になるとその半分の1〜2秒かけて滑らかに転舵するのが普通であろう。滑走艇で特に急速に転舵、例えば、1トン級の艇で1挙動で一杯に転舵すると艇の運動も不規則なものとなり、急速に船尾を振ってジャンプしたり、ある例では一挙に180°船首方位を変えて船体が停止してしまった例もある。このような転舵をするときは舵圧も異常に上昇して舵軸を曲げたり、支持金物を破壌したりする例があったが、これらは実験として操舵した例であって実用上そのような操作をすることはない。しかし、このようなことも考慮してRR11基準(案)では高速では比較的余裕を多くとって、超高速で舵軸が過小にならないようにしている。
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