このような軸受部の仕上精度によって大きく変化する摩擦力を含んだ船内でのトルク計測は、直圧力及び圧力中心の推定には信頼度がかなり低下するものと考えなければならない。
吊下舵においては舵軸の強度は舵軸管下端にかかる舵圧による曲げモーメントが支配的で、実績を解析するときにはトルクによる応力は二次的なものとして取扱うことができる。
設計条件としてσを標準材料の耐力とし、最大舵角を35°とすれば、θは船型と速力とで決まる横流れ角に支配される。船型の影響が不明確なので、Kはある幅を持ってV/W1/6の関数と考えることができる。
昔から高速艇には、いわゆる、水下金物に銅合金を用いる習慣があるが、銅合金は耐力がはっきりしないものが多い。
図中・は使用中に舵軸に曲りが出たもので、掃海艇Bは13隻(26枚)中、注意して見て曲りが発見できる例が数例あり、第2かふじ丸は、はっきりと曲っていた。この2例を不合格として限界値を求めると、図中点線のように
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