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8 形材肋骨の展開

ここから形材:圧延される断面形状がそのまま用いられる素材(Section)、例:山形材(Angle)、球平形材(Bulb Plate)、帯林(Flat Bar)の展開に入る。

板材では、展開とは平面形状を求めることであったが、形材では曲げ加工が面内(参照「4中性軸の位置」)であり、更にその平面展開形状に曲げ加工する前の取材形状を求める展開が必要となる。

また形材に類する一定断面を組立溶接する方式(Bui1t up Section:B.up)があり、この面内曲げが切出し(板材からの曲り形状取材)で置換えられることもあるが、展開の原則は変らない。

8.1 逆直線曲げ

図2.8.1に、その概念を示す。

曲げ加工後の形状である平曲げ展開(材曲と図示)面内に、任意の直線を設定し、曲げ加工前の直素材(材直と図示)に、その直線に対応する曲線を求めて取材する方法である曲げ加工はこの対応曲線が直線に戻るように行えばよい。

このように曲げ加工の基線として設立した線を「逆直線」という。

簡単には図2.8.2に示すように、図2.8.1の材曲の形状を型(型曲と指示)に取り、その曲線を取材時に転写する方法も、その応用であるこの略法は曲げ加工における形状の伸縮を無視しており、型形状維持及び罫書と切断の手順の多さの問題と併せて、適用するとしても曲りの大きな短尺(幅に比較して長さの短い)部材に限りたい。この突っ込んだ解説は、別途の「原寸型定規」の巻に譲る。

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図2.8.1

 

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図2.8.2

 

 

 

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