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限りにおいて、上甲板の有効断面積を減らしてよいとの表現をとり、小型鋼船構造基準(SKK)との調和をとっている。
SKKでは、強力甲板の有効断面積(船の中央部O.4L以上を縦通するか、または縦通すると認められる鋼甲板の船体中心線の両側の断面積)はZ≧f・d・Bとなるように調節することとしている。これは梁上側板(ストリンガープレート)および鋼甲板の厚さの最小値はすでに与えられているので、これで一応中央横断面に関するZは以下に述べる方法で計算できるが、もしこのZがf・d・Bより小さけれ甲板および梁上側板の厚さを増て、再びZを計算し直しZ≧f・d・Bを満足することを確認するのである。第3.41図にこの手順を示す。
 

 

第3.41図 断面係数Zの計算方法

 
3.7.2 中央横断面の断面係数の計算方法
 
計算に当っては、まず強度断面(P.49参照)を定めて縦強度部材を決定し、その断面を第3.42図に示すように適当な縮尺で画き、仮定中立軸の高さを設定する。仮定中立軸の高さは、船の深さの40%位(0.40D)にとるのが一般的である。
断面二次モーメントは、片側を計算した後に2倍する。水平又は水平に近い部材(板)は、その断面重通る水平軸に対する自身の二次モーメントi(=a・h2/12)が他と比較して無視できる程小さい値となるのでiの計算はせず、断面積a(?o2)に中立軸からその部材の重
 
 
 

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