(「) 水平ガーダを有する隔壁
立てスチフナが剛性の大きな一本または数本の水平ガーダにより支持されている隔壁においては、立てスチフナおよび有効幅だけの平板からなる多くのはりが、水平ガーダ(有効幅の平板を含む)により支持されている格子構造について強度および剛性を計算すれぱよい。
この場合、立てスチフナの心距が密であるから、液圧はすべて立てスチフナにかかり水平ガーダは立てスチフナから伝えられる荷重のみを受けると考え、さらに水平ガーダの受ける荷重を分布荷重とみなせば、比較的簡単に計算できる。
(b) 隔壁
板隔壁板は有効幅としてスチフナ、ガーダとともに働き、はりとしての応力を受けるが、同時に表面に液圧を受ける平板としての応力を受ける。液圧を受ける平板としての強度および剛性が隔壁板の寸法決定の基準となっている。
(2) 波形隔壁
隔壁板を第3.16図のように曲げると、曲げ剛性が増大してスチフナをほとんど省略することができる。これを波形隔壁といい、近年油送船の隔壁によく用いられる。板自身がスチフナの役目をも兼ねていて材料が合理的に配置され、また中立軸が断面の中央にくるので断面係数を比較的大きくできる。
第3.16図
第13.16図は波形隔壁断面の一波形(一心距s、波長ともいう)の部分を示すもので、この部分の断面係数は次式により与えられる。
ここに、b=波項または波底部の幅、c=波の傾斜部の長さ、d=波の高さ、t=板厚、b,c,dなどの寸法は板の中心線について測るものとする。この一波長の波板を、普通型隔壁における一心距のスチフナと有効幅の平板から構成され
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