体の垂直方向の釣合い条件を満足させる(第2.31図(a))。
ただし、これは貨物船の構造のように縦隔壁がない場合についてであって、第2.31図(b)のように船側外板以外に縦隔壁のある場合は、簡単に1/4Fずつのせん断力がそれぞれ一様に分布するものと考える。
2.4.2 横強度計算例
以上のような荷重分布により、横断面の骨組構造の機部材各断面に生ずる曲げモーメント、せん断力、軸方向力の分布を求めた計算例を第2.32図に示す。
第2.32図
2.5 局部強度
いままでは、船全体を一つの構造物としてその縦強度および横強度を論じてきたが、船にはこの他に、その一部分だけに働く力があるから、これに対しても十分の強度を持たせなければならない。
これらの局部強度は、船体各所にわたる事がらなので、これを残らず論じることはできないし、またこれらの多くは材料力学の応用によって解くことができる。(詳細は第3章にのべることとする。)
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