るような縦強度計算を行なうことなく、断面係数を算定して縦強度の判定が行われている。しかし、この基準値は普通の船を対象としているものであるから、特殊の船型や特殊の積付け配置の船については、基準値を適当に修正するとか、縦強度計算を行うなどの必要がある。
鋼船の横断面の断面係数は、次式で与えられるもの以上であることが要求されている。
Z≧f・d・B(?o2・mまたはcm3)(15)
ここに、Z=断面係数(?o2・mまたはcm3)、B=船の幅(m)、d=型喫水(m)、f=船の長さLに応じて定めた係数で、これを表2.2に示す。中間のLの値に対しては比例挿間法でfを求める。
第2.2表
引張と圧縮の場合に強度部材のとり方が違い、したがって中立軸位置および断面係数Zの値が違う場合には、各々の場合に応ずるZを用いてSを計算しなければならない。
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