2.3.2 船舶復原性規則第四章(旅客船の復原性の基準)及び復原性計算書式と甲・乙・丙基準との関係
船舶復原性規則第四章:
(基準)第十一条
1. 旅客船の復原性は、すべての使用状態において、次の各号の条件に適合するものでなければならない。
一. 限界傾斜角における復原てこが傾斜偶力でこ以上であること。……甲基準
二. 横メタセンタ高さが正であること。
2. 沿海区域、近線区域又は遠洋区域を航行区域とする旅客船の復原性は、前項の規定によるほかすべての使用状態において、次の各号の条件に適合するものでなければならない。
一.復原力曲線図(第2−6図)において面積ABCが面積BDEより大なること。……乙基準
二. 復原てこの最大値が船の幅の0.0215倍。又は0.275mのいずれか小さい値以上であること。……丙基準
(限界傾斜角)第十二条……甲基準
前条の限界傾斜角は、次の算式を横足するαとする。
tanα=0.8tanβ
この場合βは、次の各号のうち量も小さい鍵とする。
一. 船舶の直立状蟹から、げん端が水面に達する迄の横傾斜角
二. 20度
三. 海水流入角
(復原てこ)第十三条
第十一条の限界傾斜角における復原てこは、平水区域を航行区域とする船舶について管海官庁がさしつかえがないと認めたときは、次の算式で定めることができる。
GMtanα α:限界傾斜角
(傾斜信力てこ)第十四条……甲基準(1)式より算出
第十一条1項の傾斜偶力でこは、次の算式で定めるものとする。
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