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通信教育造船科講座 船体工作法

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


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5.3.5 溶接長と換算溶接長

(1) 換算溶接長

 溶接作業の管理量として,通常は溶接長(実長)が使われ,溶接能率は,1時間当りの溶接長で表わされる。しかし同じ1Mの溶接長であっても,例えば,脚長5mmの水平隅肉溶接に対して,板厚20mmの立向突合接手では,約20倍の溶接時間を要する。従って同型船の建造とか,すでに多くの管理資料が整っている場合には,溶接実長でも,管理量として十分活用することができるが,新船型の船を建造する場合とか,従来とは異なった仕事を計画する場合,又は工程管理のメッシュを細かくしようとする場合には,管理量として溶接実長だけでは不十分である。

 そこで実長よりも更に精度の良い管理量として考えられたものが,換算溶接長である。換算溶接長とは,脚長(板厚),溶接姿勢別の単位溶接長当りの所要溶接時間を基準として,それぞれの係数を定め,この係数と実長との積で表わされる。この係数をβ,係数と実長との積,即ち換算溶接長をβlと称している。この係数として,単位溶接長当りの実溶接時間(アークタイム=分)をとる場合と,了一クタイム率を考慮して,目標溶接時間(Hour)をとる場合とがある。

(2) 係数表

 第5,6表に換算溶接長の係数表の1例を示す。前述のように,係数の定め方にもいろいろ

 

 

 

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