(1)横収縮
検収縮とは第4・10図のように、突き合わせ溶接により、溶接線と直角方向に縮むことをいう。溶接前には、点線のごとき、幅であったものが、溶接を行うことにより実線のように小さくなるのである。また、この横収縮は一度に、溶接線が溶接できるのではなく、溶接進行に伴なって、順次溶接線が伸びて行くのであるから、第4・11図の矢印のように回転が起こる。これは、突き合わせ溶接を行って行くときに、そのギャップ量が変化して行くことで、よく見受けられるものである。これを回転変形と呼ぶ。自動溶接の場合は火熱量の関係で回転の矢印は反対側に開くようになる。