れる。二次側に流れる電流に関して言えば、1の位置で最も小さい電流が流れ、鉄心を引抜くに従って電流の値が高くなる。
3.2 溶接機の接続と保守
3.2.1 溶接機の接続
溶接機をどのように電源に接続するかは、電気設備技術者、いわゆる配電屋さんの仕事であるが、溶接機の使用者側として、2、3注意しておくべき事項がある。
溶接用の変圧器は、通常断続負荷として容量が示されているため、工場に入る、元の電源容量は、全溶接機の容量を合計したもよりも、小さいのが普通である。溶接機の台数が多くなれぱなる程、使用台数が平均化されて、電源容量の比率は下ってくる。この間の比率〜計算式があるので、設備するために必要なときには別の文献で検討されたい。
溶接機用変圧器は単相であるが、工場の元配線は三相であるのが、普通であり、従ってこの間の配線には、いろいろの方式があるが間違った配線でない限り、その間の利害損失は通常そう大きな差はないとされている。我々が注意しなければならないのは、溶接機の容量が1台では不足しているときに、2台の溶接機を並列につないで1台として利用するような場合である。