用が高くつくこと等から、通常の軟鋼の溶接等には使われず、アルミニウム合金等の非鉄金属の溶接に使われている。
2.2.4 炭酸ガスアーク溶接
ミールドガスに炭酸ガスを使用する方法で、一般に半自動式になっている。しかし最近技術改善により自動式も使用されている。半自動式ではワイヤーの送りのみが自動化されているものが多い。ワイヤーの送り装置が手元にあるものや、本体の機械装置付近にあるもの等、種々の形式のものがあるが、それぞれ一長一短であるので、この装置を採用するときには、十分検討して、自分のところに最も適切なものを選ぶ必要がある。
炭酸ガスア−ク溶接のノズルの部分は第2・7図のごとくになっていて、溶接している周りを炭酸ガスがおおう形式になっている。
炭酸ガスアーク溶接の利点は、深い溶け込みを得られることで、溶接速度も早いため、能率的な作業となる。溶着部の機械的性質も手溶接に比して、優秀であるという試験結果がある。また、サブマージアーク溶接と比べると、アーク部分を見ることができるために直線でない