固定台のキャンバーを変えることもある。キャンバーを付けると次の長所がある。
○船体据付け位置の傾斜をゆるくして、初めの進水力を適度にする。
○滑走するに従って傾斜が大きくなり、船尾浮揚を早く生じさせる。
○船尾沈下を防ぎ、固定台後端圧力を低下させる。
○水中のレール、固定台を延長する量が少なくなる。
潮高やキャンバーの影響で船尾浮揚が早く起きると、前端圧力が増すので、これも考慮する必要がある。
6.3.10 制御装置
船台前面の水域が狭い所では、進水速度が大きいと、対岸に接触する恐れがある。この場合進水する船の速度を減じて、付足を計画された位置で止める必要がある。