(3)加工日程とカッティングプラン
ブロック組立日程が作成されたら、それに間に合うように部材加工日程を作成する。部材加工後すぐ定盤に運搬、配材となるような早からず、遅からずの日程が、置場所の節約、部材散乱防止の点から望ましい。小型船の場合には部材数も、それ程多くないので、ブロック単位よりも同じ種類、同様の形状のものをまとめて、加工した方が有利である。従って。加工定盤の回転材科の歩留りも良く、材料出し等の手数も省ける。第1.2.1図のように分けて加工予定を組むと良い。
(A)カッティングプラン
カッティングプランとはどの鋼材からどんな部材をどう切り出すかということを計画し図形で指示したもので、カッティングプランは材料発注と原画ならびにNC切断テープ作成のための指示図である。又カッティングプランの形式はその使用方法によって多少相違があるが。一般には板材用カッティングプランと形鋼用カッティングプランとがある。
(イ)板材用カッティングプラン:板材用カッティングプランは縮尺寸法により使用鋼材における部材採取の位置が描かれたものであり、その寸法は板に対してブロック組立図をベ一スとしてブロック組立図に使用された縮尺寸法によって描かれる。
(ロ)形鋼用カッティングプラン:形鋼用カッティングプランは材料取りが板材に比べて単純であるから、板材用カッティングプランの形式とは別の簡易化した形式を取る方が良い。素材において部材の採取される位置など正確に描くより、1本の形鋼から採取される部材の名称数量などを描くだけで良い。
(B)ネスティング作業
鋼材の節減、罫書作業、ガス切断作業などの工数の節減の目的で板取部材の組合わせを