房装置等について、その配置の良否、効力試験による性能の確認が行われる。
これらの諸設備は船舶の安全性に関係することは勿論であるが、乗組員等の居住性、
作業性にも深い関連があるので十分念入りにチェックする必要がある。さらに、主機関及び補機器の配置が操作、保守に便利なようになっているかどうか、また、
発電機等の電気機器、無線装置、各種ボンブ等の能力、作動状態の良否が
チェックされる。
○ 特殊性能
冷蔵設備については、設計通りの能力を発揮するかどうか、冷媒の漏洩の
有無等を確認する。また、引き船、消防艇等特殊な性能が要求されるものに
ついては、これらの性能については、特に注意深く性能試験を行う必要がある。
○ 保安措置
機械類の駆動部分の保護装置、タンカー等における危険ガスの排出口の
危険防止装置等は、不完全であると、人命の安全に直接関係する事故に
つながるので、これらの装置のチェックは極めて重要である。
以上、輸出検査の概要を解説してきたが、実際に検査をうけるような場合には、地方運輸局の指導をうけつつ詳細に勉強することが大切である。