t1: 試験の最初における巻線の温度(℃)
R1: t1(℃)における巻線の抵抗(Ω)
R2: t2(℃)における同一巻線の抵抗(Ω)
(c)埋込温度計法
回転機の組立完了後に接近できない個所に、事前にメーカーで抵抗温度計素子又は熱電対素子を製作段階で埋め込んでおいて、電気的にその個所の温度を測定する。発電機の固定子巻線温度計がこの方法である。
(2)電源装置
発電機試験発電機の容量と台数は、その中のいずれか1台が使用できなくなっても、船の推進及び安全に関係のある重要な負荷を運転するに十分なものでなければならない。発電機の試験に関し、鋼船規則では次のように規定されている。
(2.1)絶縁抵抗試験
(1.2)項参照
(2.2)速度変動率試験
発電機の原動機としては、全負荷を急激に加え又は除いた場合に、速度変化(=周波数変化)が、瞬時において、定格速度(=定格周波数)の10%以下、整定後5%以下に自動的に保持できるもの、すなわち定格60HZの発電機では、瞬時の変化が6HZ以下で、整定後3HZ以下で整定する。
(2.3)電圧変動率試験
整定総合電圧変動特性は無負荷から全負荷までのすべての負荷において定格力率のもとで、定格電圧の±2.5%以内とする。ただし、非常発電機は3.5%以内でよい。
(2.4)温度上昇試験
全負荷において2時間ないし4時間連続運転後の発電機各部の温度上昇程度を確認するものである。(1.3)項参照
(2.5)安全装置試験(保護装置)
(a)迅速度引外し試験
(b)潤滑油圧力低下警報、引外し試験
(c)冷却水温度上昇警報、引外し試験
(d)冷却水圧力低下警報試験
(e)潤滑油電動ポンプの自動発停試験
(f)発電機軸受高温警報試験