1.ライナと補機の間に隙があり、それを無理に据付ボルトで締付けむ。
2.吸入管、吐出管のフランジが、楠機側のフランジ面と密着しないものを無理して締付けた。
等が考えられる。
1.に対しては、前述のように、ライナを調整することにより解決し、2.に対しては配管をポンプ側から進めて行き、ポンプに無理な力のかからぬようバンドで固定することにより、心出しを容易にするこができる。
心出しは、次の要領で行う。
(a)モータとポンプのカップリングボルトを抜く。
(b)図1.2.4のように、一方のカップリングにダイヤルゲージを取付ける。
(c)どちらかのカップリングを、手で回しながら、上下左右(又は首尾左右)4点の読みを記録する。
(d)カップリングの平行度は、すきみゲージ(サーチャ)を差込み計測する。
(e)偏心度及び平行度は、それぞれ5/100mm以内に収める。
(f)チェーン、あるいはベルトで駆動する楠機の場合は、図1.2.5 のa,b,c,dの4点が、一直線上にあるよう調整する。
(g)心を出した後、張付けライナとの間に隙がある場合は、調整ライナを挿入する。調整ライナに、銅板を1〜2板挿入する方法もある。
(h)据付けボルトを締付けた後、再びダイヤルゲージで心の良好なことを確認し、カップリングボルトを復旧する。
(3)ディーゼル発電機の据付
前出 1.1.3 (2)主機据付工事で述べた主機の据付に準じて行う。
(a)台を本溶接した後、船体中心線及び隔壁等の基準線を基にして、ボルト孔の罫書きを行う。(補台の中心線よりボルト孔の振りわけを行うこともある)
(b)ボルト孔には、上面の仕上げを行っても消えない程度に、深くポンチを打つ必要がある。