に密閉しておいてカムを潤滑、冷却する方法と、外部にカム軸L0ポンプを設け、カムケース→ポンプ→クーラー→カムケースと循環させる方法とがある。
(3)過給機系
統過給機軸受の潤滑も、小型機関では密閉式として自己油滑タイプとするが、大型になると強制潤滑を行う。また、過給機は非常に高速で回転しているので、瞬時の油切れも軸受焼損などの重大な故障の原因となるため、重力タンクを設け、万が一ボンブが停止しても数分間は過給機にL0が供給できるようにしている場合もある。
(4)清浄系統
L0清浄は、通常清浄機を備えてサンプタンクから清浄機付きの吸入ボンブで吸入し、さらに清浄機用ヒータで清浄に適した油温まで上昇させた後に、清浄機に通して清浄分離をする。
清浄された油は、清浄機付きの吐出ボンブでサンプタンクヘ戻す循環清浄を行う。
また、澄しタンクなどの汚れた油も清浄できるようにしている。
図1.5.1に潤滑油系統の例を示す。
1.5.3 冷却水系
統冷却水系統は、清水冷却系と海水冷却系に分かれる。
(1)冷却清水系
統清水は、シリンダジャケット、シリンダカバー、燃料弁及び過給機などの冷却に用いる。