各種工器具類はその能力と使用法に合致した取り扱いが必要である事はいうまでも無いが損傷していたり、一部の部品が脱落しているものは補修、交換後使用しなければならない。
(a)ハンドルに向って、右側の手鎖を引けば荷が上り、左側を引けば下がる。
(b)巻上げるときはブレーキのシメがカチカチと音を立てるが、巻下げのときは、シメの音がしないのが正常である。
(c)巻上る力が急に重くなったときは操作を中止する。巻上げ過ぎると本体に下フックが当り、巻上げの力が急に重くなる。更に巻上げると、下フックや本体を破損する
(d)巻下しの力が急に重くなったときは操作を中止する。巻下し過ぎると、荷鎖の最終リンクがガイドローラに当り、急にショックを感じ、手にかかる力が重くなる。更に、巻下すと、鎖止めを曲げ鎖切断の原因となる。
(e)フックにはワイヤを正しくかける。悪い場合には荷が滑って急に大きな力が加わったり、またフックが変形したりする。
(f)荷をかけたまま長期間放置しない。放置しておくと、ブレーキがしまり過ぎて後日使用のとき差戻しが大変量くなる。
(g)一つの荷を2個のチエンブロックで吊るときは片荷にならないように注意し、止むを得ぬときは2個のチエンブロックの揚重に余裕をもたせる。
(h)ショックのかかる作業の場合は、荷重の4倍以上の揚重のチエンブロックを使用する。