(1)衛生用又は雑用水用
(2)甲板洗浄用
(3)消防用
(4)錨鎖洗浄用
(5)冷却用
衛生用としては、調理室、便所、浴室、洗濯室等に配管する。
甲板洗浄用は、一般に消防用と兼用して使用する。管の途中に適当にホース継手を設け、弁を備える。
錨鎖洗浄用は、ホースによる場合もあるが、ホーズバイブ(錨鎖孔)に配管して揚錨の際に使用する。
冷却用は、冷凍棚用冷却水ボンブの故障に備えて、重力タンクから給水できるように配管するものがある。
18.2.2 給水
給水には、次の方式がある。
(1)重力式
(2)圧力給水式
(3)手動式
(4)ボンブ直結式
海水は船底に設けられた海水吸入弁から海水ポンプ又は雑用水ボンブによって吸入し、最も高い甲板に設けた重力タンクに揚げ、これから重力で給水する重力式が普通である。
重力タンクには、溢出管(オーバフロー)、ドレン管をつけ、また海水ボンブを自助発停させるフロートスイッチを設けておく。
重カタンクの容量は、夜間に発電機が停止しても朝まで水が使えるような容量とする。
圧力給水式は、空気圧力タンクによって給水する方式で、18.1図の要領である。
1.海水
2.海水吸入弁
3.海水ポンプ
4.逆止め弁
5.海水管
6.圧力タンク