18.1.3 諸管装置用材料
(1)管の種類
諸管装置に使用される管の種類は次のとおりであり、いずれもJISに規定されている。
配管用鋼管(ガス管)(SGP)…………………………… 一般用
圧力配管用鋼管(STP)………………………………… 圧力管系用
ステンレス鋼管
銅管
鉛管
ビニール管
特殊管
(a)鋼管は一般に内外面亜鉛メッキしたものを用いる。ただし燃料管として用いるものは、内面の亜鉛メッキを行わない。
(b)圧力配管用鋼管は、消火管、油圧管などに用いる。
(c)銅管は、冷却管、清水管、テレモーター管、伝声管、暖房管等に用いる。
(d)鉛管は、汚水管に用いる。
(2)接手の種類
管の接手には次のものが使用される。
フランジ接手
スリーブ接手
ねじ込み接手
ユニオン接手
ピクトリック接手
溶接接手
(a)フランジ接手は、管径、使用圧力、材質及び固着方式によって、それぞれJISに定められている。使用は最も一般的なものである。分解には便利であるが、狭い所では邪応になる。
(b)スリーブ接手は、溶接して継ぐものであるが、管径、使用圧力も広い範囲に使用される。取外しの必要がない測深管や空気抜管に用いられる。
(c)ねじ込み接手、ユニオン接手は比較的小管径のものにだけ使用される。ねじ込み接手は、エルボーやティーを組合わせて軽量にできる。
(d)ピクトリック接手は、一種の伸縮接手であって、タンカーの油管など大管径のものに用いられる。