空気調和には次の要素について考えなければならない。
(a)空気の温度とその分布
(b)空気の湿度とその分布
(c)輻射熱効果
(d)空気の新鮮度
(e)空気の流動状態
この章では、居住区、作業室等を対象とする空気訓和装置だけを対象として考える。
14.6.2 空気調和の分類
(1)空気調和方式
空気調整の種類により分けると次のとおりになる。
(a)室内空気だけを調整する方式。
(b)室外空気だけを調整して室内に送る方式。
(c)室内空気と室外空気とを調整混合する方式。
(2)空気調和装置の種類
室内空気の循環が送風機によって行われるものについて述べる。
調和器には次の2種類がある。
(a)冷水で直接外気を洗浄冷却する噴霧冷水冷却式。
(b)冷却管を通して間接に冷却する冷却管冷却式。
また空気の加熱を電熱、蒸気、ガス燃焼によって行う種類のものがある。
14. 7 通風設計
14.7.1 通風トランクの大きさ
通風トランクを設計するには、次の手順による。
(1)通風機の受持区画の配分。
(a)各室の性質別系統。
旅客室、船員室、浴室、便所、倉庫等。
(b)等級別。
旅客等級、船員等級。
(c)区画別。
防火区画、水密区画。
(d)甲板別。