6.5.2 電動油圧舵取機
使用される旋転式ピストンポンプの形式により、ヘルショー式とジャンネー式の二種類がある。
いずれも電動機によって回転されるボンブにより、舵柄に連絡する油圧筒に送油して舵を取るものである。
電動油圧舵取機の特長は、舵取機の静かなこと、信頼度が高いこと、機構が簡単なこと等である。
6.5.3 舵取機の力量
舵軸に働く最大トルク
舵取機の馬力を算定するには、舵軸に働く最大トルクを求めて、これから力量を算出する。
舵角を35°にとり、舵に対する水流の速度を試運転速力の 1.15倍としたときの軸トルクは舵の直圧力Pn(Beaufoyの式による)と舵前縁から舵圧中心までの距離 Xm(Josselの式による)を求め(省略)、変換すると、次のとおりとなる。
6.5.4 舵取機の所要馬力
6.3 式によって戻りモーメントの最大値 Tm が求められ、次に舵取機の所要馬力を求める。
毎秒舵取回転数 nは、通常取舵一杯から面舵一杯まで70°の舵取に要する時間を30secとして計算する。