日本財団 図書館




第4章 係船装置


4.1一般


揚錨機、錨と錨鎖なども係船に使用され、他の係船装置と同時に併用されるから、係船装置の一部ともいえるが、この項にはその他の係船用の機械と金物とについて記することとする。



4.2 係船機械


4.2.1 キャプスタン(Capstan)(車地機械)


キャプスタンは、係留索を取る機械で、電動、手動のものがある。普通係留索は船首及び船尾からとるので、キャプスタンは船首楼甲板及び船尾楼甲板に設ける。船首楼甲板上のものは、付近に揚錨機があるから、これに連結された綱巻胴を用いて巻取ることもある。また小型船の場合は、揚錨機の外に揚貨機を利用することもある。

一般に係船索の巻込速度は15〜20m/minとする。

キャプスタンの力量の算定は、次の式による


034-1.gif



4.2.2 綱巻胴(ワーピングエンド Warping end)


綱巻胴の大きさと大索の経との関係は次のとおりである。

D≧7d ……………………………(4.3式)

L≧8.5d

ここに、

D:綱巻胴の径(mm)、d=大索の径(mm)、L:綱巻胴の長さ(mm)





前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION