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この艤装法は、作業者がいりくむことなく、また管理がやりやすいので最近一般に行われる艤装方法である。

したがって区画別艤装を行う時には、次の点に注意して行わなければならない。

?@同一区画内の類似作業に要する管及び金物は同一パレットに集める。

?A作業区画ごとに100%完成を目標とする。

?B綿密な節点管理を行うことによって作業者の手持ちと段取りの重複などのロスを避けるようにする。

?C機能について必要最小限の知識を持つようにする。

区画別艤装法の長所は、

?@各系統の相互関係がよくわかり、相互間の接触が少ない。

?A工事の管理が容易で、まとまりが早く安全である。

?B艤装品の船内での移動及び作業者の行動範囲が少なく、能率的である。

?C艤装品の配列がきれいにできる。

?D取付順序が決めやすい。

?E機器、床板、通風路などの関連工事がしやすい。

?F管などの内作順序を取付順序に合わせるのが容易である。

?G積込み計画が容易になる。

などである。


(3.2)系統別艤装法

系統別艤装法は、機器配置、船殼ブロック割り及びその建造方針などにより区画が分けがたい場合、特別な機能を主とする装置について同一作業者が作業する方法で、例えば自動化、遠隔操作及びC02消火装置などで行われる。

したがって系統別艤装を行う時には、次の点に注意しなければならない。

?@装置としての機能を保持するために特別に取付け技術を要するので、事前に設計図や仕様について十分理解しておく必要がある。

?A各都品、部材の品質機能をあらかじめ点検する。

系統別艤装法の長所は

?@系統別の工程がよくわかり、運転諸試験の工程管理がよくできる。

?A系統のまちがいがなく、取付けることができる。

?B同一系統を同一技術レベルで統一することができる。

?C系統別の資料の集計がしやすく、各船の比較が容易である。

などである。





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