日本財団 図書館


 

106-1.gif

2.2.3 半自動溶接
半自動溶接の代表的溶接法である、その系統図を右図に示す。半自動溶接機からトーチまでの距離が通常5m以内であるが、最近長尺20πのものも使用され作業範囲が拡大されて来た。
溶接トーチは、水冷式と非水冷式とがある。
溶接能率は、手溶接よりもよいので、造船所以外でも多く使用されている作業環境によっては100%CO2ガス溶接を使用することも可能である。いずれにしてもCO2の送給回路、水の送給回路、その他の装置の常時点検が必要である。作業面で慣れるまでは品質管理に十分注意するよう。

CO2ガス自動溶接機系統図

106-2.gif

炭酸ガス半自動溶接の急所は
1)手溶接と比較して能率がよい。
2)ガス流量調整器具の取扱いに特に注意。
3)ソリッドワイヤーは脱酸元素が入っている。
4)溶接部に割れが発生するのは、一層盛でビード幅に対して種端に溶込を深くとり過ぎると割れが発生しやすい。ビード幅1に対して1.3以下とする。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION