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第2章 溶接法の種類

2.1 溶接法の分類と適用性
溶接方法は、指導書に示されるとおり。沢山あるが、造船に適した溶接を考える場合。その継手が隅肉溶接と突合せ溶接に代表され、概略その割合が、85%:15%と仮定するとおのずからその港接方法にも制限が加ってくる。
ちなみに、某造船所の実績を示すと、第1表のようである。

第1表 某造船所の実績

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この実債が示すように。各造船所とも種々の溶接法の検討が行われているが、設備的に簡単であるところから、最近被覆アーク溶凄棒を使用している区画を炭酸ガス半自動溶接法に切り替え適用しているところが多くなって来ている。この方法は能率も良く溶材の接着効率も良いので、さらに使用拡大の方向で検討されている。そして、さらに自動化の方向で検討されつつある。しかし船の構造が複雑で、特に船尾船首部においては、なかなか溶接の自助化は難問である。
とはいえ、エレクトロガス、エレクトロスラグ溶接の現場適用、隅肉のラインウェルダー、突合せの片面溶接在ど大型装置化が進み、また、自動ウィービング装置で代表・される電気機器の採用など常に新らしい方法が検討され、実用化されつつある。
これらの中で比検的取入れやすい溶接方法について説明を加える。
2.2 アーク溶接
2.2.1 被覆アーク溶接
a)グラビティー溶接
三脚式グラビティーと低角皮式の2種類ある。(指導書P.18〜19参照)

 

 

 

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