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この状態から再び荷重をかけるとB1からBまで弾性範囲となるが、これは降伏応力が大きくなったことに相当する。この現象を加工硬化という。
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3)せん断応カ
断面積Aの鋲継ぎ手に両側から力Pがかかるとき(補・42(a))、鋲の横断面には板がすべろうとするのを妨げる抵抗力が働く(補・42図(b))。次式で定義される単位面積当たりの値τをせん断応力という。

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これは考える面に平行に働く力である。長さh隔たった平行な面がeだけずれたときの相対的なずれの量、すなわち、単位長さ隔たった平行な面のずれの量γをせん断ひずみといい次式で定義される(補・42図(c))。
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