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更に正確に接手側のばね常数が必要な場合は実測により求める。このようにして求められたボルト側のばね常数と接手側のばね常数によって締付け状態の釣合三角形を描くことができる。(一般にkb《kjとなる場合が多い)

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この状態で繰り返し外力F、がかかった場合、ボルト側にかかる変動荷重はFb、残存締付力はF、となる。そしてFrが0に近くなると接手の合せ面にかかる締付力が小さいために合せ面にフレッティングが発生したり、ボルトがゆるんだりして、いろいろの締付上の不都合が発生するので、適正締付けはこの残存締付力をボルト応力が許容する限り充分大きく取ることが必要である。ボルトの締付け不適当によって起こる事故の場合、ボルトの過剰締付けによって起こる事故は極めてまれで、その殆どは締付け不足によって起こる事を認識しておくことが肝要である。

 

 

 

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