(2)ロッドメタル摩耗
クランクピンとのスキマ過大の場合、往復慣性力により、ピストンロッド組合せが、スキマ分だけ上下に衝突して、コンコンと異音を発生する。(3)ノッキング音過大
カンカン又はコンコンと叩き音を発生する。上記のように衝突して発生する機械的な異音と燃焼による異音があり、判別は難しい。
(4)ヘッドガスケット吹き抜け
燃焼ガスの吹抜けが生じるので、バンバンと破裂音を発生したり、圧縮空気もれ音(シュシュ)を発生する。
3)クランクケース、ギヤ室の異音
(1)ロッドメタル摩耗
クランクピンとの衝突音を生じ、トントンと異音を発生する。
(2)メーンベアリング摩耗
クランク軸がメタルに叩きつけられるので、ドンドンと異音を発生する。
(3)ギヤブッシュ摩耗
タイミングギヤの噛み合いバックラッシュが大きくなるので、ガラガラとギヤ音を発生する。
(4)タイミングギヤ破損
前項同様にギヤ音を発生してガツンガツンと不規則音を生じる。
4)過給機の異音
(1)スラストメタル摩耗
ロータが左右に振れて回転し、タービンホイールやコンプレッサホイールがケーシングなどに衝突して、異音を発生すると共に、過給機に振動が発生する。
(2)Vクランプの弛み
空気やガスのもれ音を生じる。
(3)サージング音
コンプレッサホイール内の逆流現象であり、バンバンと不規則音を発生することがある。特に高速高負荷運転中に、急激に低速運転へ、回転速度を低下した時に発生し易い。
(4)バランス不良
ロータの回転バランスが悪いと、遠心力でホイールが振れて高速回転し、ケーシングなどに衝突して異音を発生すると共に、振動を起こす。
5)減速機の異音
(1)ベアリング摩耗
ボールベアリングやテーパーローラベアリングが摩耗すると、円滑に回転できなくなり、ザーと云う連続音を発生する。
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