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サービスタンク、FO清浄機入口、主機関主管入口、LO清浄機入口、FOスラッジタンク、A/Cブレンド装置入口、A/Cブレンドタンクである。又、保温トレースが必要なものとしては、主機関FO管、FOこし器、FO戻り管、FO供給ポンプ配管等である。
加熱温度の目安になる管理温度標準値を燃料粘度別に4・2表に示す。
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また、粘度・温度関係図を4・4図に示す。

(3)ヒートトレーシング
ヒートトレーシングは、C重油焚き主機関、A/Cブレンド重油焚き補機関のFO管系に行われる。トレーシング部分は、サービスタンクより機関までのFO管と機関よりミキシングチューブまでのFO戻り管に施行されるのが普通である。
トレーシング方式としては、蒸気、温水、熱媒液を通す鋼管又は銅管をFO管に沿って抱かせ、その上に保温ラッキングする方式となっている。

(4)保温ラッキング
保温ラッキングは、B,A/C及びC重油FO管系全般、加熱するFOタンク群、FO及びLO清浄機、ミキシングチューブ等の機器はもちろん、弁、フランジに至るまで施工するのが普通である。
また、加熱に必要な蒸気、温水、熱媒液系統の機器、管系の全般に施行される。

(5)粘度管理
高粘度燃料油の導入に伴い、必然的に燃料加熱の是非が機関部乗組員の重要な管理業務となってきた。すなわち燃料温度の管理の良否が、燃料粘度の変化に直結し、その結果は即、主機関燃焼の良否や加熱のために費やされる燃料コストに跳ね返ると共に機関の保守費用に影響を及ぼすこととなるので注意を要する。

 

 

 

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