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(2)連接棒ボルトの締付け

従来ボルトの締付けは、トルク法が一般的で、トルクレンチにより締付けトルクを管理していた。しかし、トルク法は座面やネジ部の摩擦係数の影響を受け易く、慎重に作業しても、ボルトの軸力のバラツキが発生するのが実状であった。近年、このトルク法の欠点を補うため、3・10図に示す弾性域・角度法が採用されてきている。図は、横軸にボルトの伸び、縦軸にボルトの締付ける力を表したもので、弾性域・角度法ではナットの肌付きからの回転角を管理するので、座面やネジ部の摩擦に関係なくボルトの伸びが決まるので、締付け力のバラツキが少なくなる。さらに、塑性域・回転角度法によって回転角(ボルトの伸び)に鈍感な範囲まで締め付ける方法も採用されてきている(連接棒ボルトのみ)。

 

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