3.行動へ導くために
(1)積極的な行動のためのプロセス
図2−6.積極的な環境行動への導き(Wisconsin Department of public Instruction.1994)
これは、積極的な環境行動、つまり子供たちを市民行動に導かせるためのプロセスを図式化したものである。ここでは「K〜12」、つまり幼稚園から高校3年生までの段階が記載されている。この図からも分かるとおり、特に強調すべき項目は学年によって異なるものの、「知覚的認識」から「市民行動の経験」までを各学年・各レベルの中で設定し、進めていくことが環境教育のカリキュラムを作成する上で必要となってくる。以下に、各段階の概要について説明する。
1)知覚的意識の養成
小学校3年生までの段階で、見る、聞く、匂う、味わう、触るなどの自然の中で活動することが、最も多様で効果があり、自然に感覚器宮の発達を実現することができる。この自然の中で、感覚・感情を発達させることが、自然のための情緒や生命への愛情を養成することにつながる。これが環境教育の最も重要な士台となるのである。(Wisconsin Department of Pubiic Instruction 要約、1994)
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