これを受け、我が国を含む各国や州で、同じ1992〜1993年中に国別アジェンダという行動指針が次々に作成された。UNCEDにおいて締結された、国連気候枠組み条約に絡め、各国政府の合意事項となったところによれば、地球温暖化の原因となるCO2排出量を、先進国においては西暦2005年まで1990年レベルにまで抑え、それ以降段階的に減らしていく、という行動計画が実施されている。デンマークでは、この国際的妥協の結果では、地球環境の保全には不十分であるとして、2005年までに1988年レベルの85%にまでCO2排出量を抑えていく独自の計画を実施し、また統合後のドイツにおいても2005年までに1990年レベルの25%削減を目標に掲げており、それぞれ着実に成果をあげているが、それに対して日本においては、最近、1995年実績のCO2排出量が1990年段階よりむしろ8.3%増加していることが明らかになった。