
草本群落調査(ヨシ原やハンノキ林の林床草本)
草本群落調査は草本類だけでなく、胸高以下の木本もすべて含めて調査する。林床の全種類については各メッシュごとに各種の被度と最大自然高を測定する。最大自然高とはその種の枠内での自然状態での最大の高さであり、個体が傾いている場合などもそのままの状態で地表面からの高さを測定する。被度は土地面積当たりのその種の被覆面積の合計を目測してパーセント被度として測定する。
相対優占度
各調査地点の種の量としては、調査枠の大きさなどに差があるので全体が100となるような、相対優占度の値を計算して標準化し、それを解析に使用する。毎本調査の結果は調査用紙にあらかじめ用意しておいた胸高断面積(BA)の欄に、一本ごとの胸高直径(DBH)から基底面積(Basal Area; BA=D2・π/4)を求めて記入する。その後必要に応じて、このBAを集計し、種類別の胸高断面積合計、種類別・直径階別の胸高断面積合計、さらに小区画ごとの胸高断面積合計などを求める。同時に、それぞれの場合に幹の本数密度なども記入しておく。集計した区画当たりの胸高断面積合計を100とした各種の相対胸高断面積合計(RBA)を、それぞれの種の相対優占度(RD)として求め、プロットごとにまとめる。枯死立木については、生立木の場合と同じ測定を行い、上記の表に、別に記入する。また種毎に直径階分布と樹高階分布のヒストグラムを描いておくと後の解析に役に立つ。ハンノキ林データの付表を参照のこと。
プロット1の調査テータ
種名 H(m) DBH(cm) HL(m) BA(c?u)
アカメヤナギ 12 49.7 1.7 1940.0
ハンノキ 10 24.3 1.2 463.8
クヌギ 15 30.9 2.2 749.9
イボタノキ 2.0 1.9 1.0 2.8
前ページ 目次へ 次ページ
|

|