日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

水辺の植物群落を探る?荒川中・下流域における河畔植生の組成・構造とその環境要因?

 事業名 生態系保護に関する調査及び教育実践
 団体名 埼玉県生態系保護協会 注目度注目度5


 

○3. 種の保全からハビタットの保全へ
「我が国における保護上重要な植物種の現状(レッドデータブック)」(我が国における保護上重要な植物種および植物群落研究委員会、1989)の刊行により、絶滅が危惧される種のリストアップとその危険度がランク付けされて以来、それらの一部の種を保護することに、自然保護に携わる市民・行政は少なからず活動の力点を置いてきた。確かに絶滅が危惧される種の個体群を維持することは遺伝子資源の保護という観点から非常に重要である。しかし、第1章の考察で示したサクラソウの例にみられるように、一つの種をポットの中ではなく自然の中で保護するには、その種が生育する地域における種の多様性が維持されなければならないことが、近年における保全生態学の研究から明らかになってきている。それはとりもなおさず、ハビタットの多様性を維持することの重要性を示している。
本来、河川の氾濫原は、水域から陸域への移行帯にあたり、ハビタットの多様性が非常に高い地域である。氾濫原に成立している群落の種組成をみると、ヨシ群落や河畔林の種組成にみられるように、一つ一つの群落における種の多様性は決して高くはない。にもかかわらず氾濫原全体として高い種多様性が維持されてきたのは、このハビタット多様性の高さにあるということができる。しかし、近年にみられる多くの河川では、河道改修に伴う川岸のコンクリート化により、水域と陸域が物理的に分断されている。また、陸域では耕地整備などの集約的な土地利用の進行により、さらにハビタットの分断・縮小・孤立化が進んでいる。その結果として、放棄された水田や畑などには、本来ならば容易に供給されていた自生種の種子が供給され難くなり、大面積にわたっての帰化植物の侵入とその優占的な繁茂を許している。
そうした中、「植物群落レッドデータブック」(我が国における保護上重要な

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
482位
(35,139成果物中)

成果物アクセス数
23,999

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2022年9月24日

関連する他の成果物

1.持続可能な社会に向けて・2?海外の環境教育先進事例から?
2.「生態系保護に関する調査及び教育実践」の報告書
3.将来ありべき人事管理を考えるための基礎調査(平成8年)/低成長期における企業の人事制度の抜本的見直しに関する調査
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から