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2−2. 野外調査

植生調査は1996年の7月から11月にかけて行った。調査の対象として、河畔林の中でもハンノキが主体の林分か、もしくはそのような林分に接した林分のみを選んで調査を行った。各々の林分で10mX10mを基本とした調査プロットを設置し、そのなかに出現した胸高以上(1.3m以上)の木本種の種名、胸高直径、樹高、葉群下高を測定し、1.3m以下の木本種実生個体については個体の高さと種ごとの被度を測定した。加えて各々のプロットにおいて最も胸高直径の大きい個体から成長錐を抜いて年輪を読み、その個体の年齢を同定してそのプロットの林齢とした。草本層については、種名、種ごとの最大高、被度を測定した。調査した22プロットのうち3〜4年生のPlot−13、21の2プロットを幼齢林、8〜12年生のPlot−8,12,17,19の4プロットを若齢林、林齢20年以上の16プロットを成熟林として区別した。また、各プロット間の群落構造を比較解析する際には、林齢の違いから生じる構造の差を考え成熟林のみを解析に用いた。

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野外調査風景:成長錐

 

 

 

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