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水辺の植物群落を探る?荒川中・下流域における河畔植生の組成・構造とその環境要因?

 事業名 生態系保護に関する調査及び教育実践
 団体名 埼玉県生態系保護協会 注目度注目度5


 

樋詰橋周辺部は耕作地がやはり多いものの、かなり大面積のヨシ原や森林が残っており(図1−4、図1−5)、この中ではやや自然性が高い立地と考えられるだろう。またヨシ原とハンノキ林のような株分が連続的に残されているような場所もあり、この地域ではかなり貴重な存在であると考えられる。秋ケ瀬公園周辺部は上記したように公園内に大規模な林分が保全されて木本群落の割合は多く、湿生の森林としてはやはり重要な保護地域であろう。しかし秋ケ瀬公園の周辺に目を向けると、耕作地こそあまり多くはないものの、人工草地やグラウンドのような都市公園的な利用が大きいので公園以外の部分ではかなり自然性が低い状況にある。周辺のヨシ原の割合も非常に低く、さらに残された群落も分断化された小さなものしか残っていない。本来、水辺からの水位の環境傾度に応じてヨシ原のような湿生群落から、ヤナギ林などを経て湿生のハンノキ林へといたるようなエコトーンがみられたと考えられる。このエコトーンは生態学的にも高い価値を有するため、単に大規模の湿生林分を保護地域として守るだけでなく、水辺から湿生林分へ至るエコトーンを健全に維持するような保全対策も重要であるといえる。

 

 

 

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